ネイルトラブル 悪化の原因

ひとつ前のブログでも少し触れましたが、爪周りの皮膚が乾燥して固くなっている方が増えてきました。
お客様ご自身は、そのことにあまり気が付いていないようで、ネイルケアの終盤、ニッパーについた角質の量を見て驚いています。
「もう真夏みたいに保湿をしてもベタつくようなことって、無いんですね。今日せっかくケアしたから、ちゃんとしないとですね。」
こんな風に仰って、オイルを購入して帰っていかれる方が多いです。
この夏から秋に移り変わる今、お手入れを切り替えていくことで、ネイルトラブルを悪化することを上手に避けることが出来ます。
Contents
ネイルトラブルが悪化する原因は?

ネイルトラブルが悪化する原因には様々なものがあります。
主なものを解説していきます。
1.乾燥

爪が乾燥すると、爪先がもろく、割れやすくなります。
爪周りの皮膚が乾燥すると、爪周りの皮膚が固くなり、分厚くなります。
乾燥が進むと、爪の周りの皮膚は表面がひび割れてきます。
またそのひび割れは、衣類などに引っ掛かり、割れることもあります。
手肌が乾燥すると、肌荒れの原因になります。
肌荒れした皮膚は、炎症やかゆみの原因になりますし、感染症などに感染しやすくなります。
手荒れを繰り返すと、肌はくすみ、皮膚はごわついてしまいます。
適度な油分の補給は、健やかな手肌と爪先の健康に必要なお手入れです。
2.誤ったリムーバーの使い方

ネイルリムーバー(除光液)に含まれる成分には、爪表面を乾燥させてしまう成分が含まれています。
正しく使用すれば、何も問題ありませんが、過剰に使用したり、頻繁に使用すると、爪の水分と油分が奪われてしまい、爪や爪周りの皮膚の乾燥を招きます。
サロンに来ていただいているお客様で、上手にホームケアを取り入れているお客様は、
「○曜日はコート材の塗り替えをする」
と、お手入れのルーティン化をしているそうです。
毎週のお休みが何曜日と決まっている方には、取り入れやすいのではないでしょうか。
ネイルケアに来ていただいているお客様には、リムーバーを使用する際に、サロンでどんな配慮をしているか、をきちんとお話しています。
これらもご自宅でのケアで真似が出来るものです。
是非取り入れてみていただきたいです。
3.爪を噛む癖・むしる癖

爪を噛んだりむしったりする行為は爪の変形や、爪周りの皮膚の炎症を引き起こします。
ですが、分かっていてもなかなかやめられないのが、この「癖」というやつです。
大概、こういった行為は、無意識的にやってしまった後に気が付いたりするものなのではないでしょうか。
そのくらいこの「癖」というのは根深く厄介なものです。
爪の先端がギザギザになるので、引っ掛かり、それが次の割れの原因にもなりますし、爪の周りの皮膚が炎症すると、爪表面も凸凹したり、様々なトラブルの原因になりますので、年単位で、長い目でのお手入れが必要になります。
またこのような癖がある方の中には、ジェルネイルやスカルプチュアで、爪を噛めない状態を作ることで、その癖の改善をしようと考える方がいるのですが、
ジェルをずっとつけ続ける方はそれでもいいのですが、いずれ、自爪で過ごしていきたいと考えている方は、ネイルケアだけで爪の育成ができるサロン選びが重要です。
私の友人のお話ですが、爪を噛む癖があったのでスカルプチュアを施したのですが
「スカルプチュアを噛んだらどうなるんだろう?」
とあるとき思ったそうで、実際噛んでみたら、割れちゃった、と言っていました。
・・・歯が割れなくて良かったです。
ここからもわかるように、スカルプが乗っていても、噛む人は噛むし、ジェルネイルも自分で剥いてしまう人もいます。
ジェルネイルやスカルプチュアが、その「癖」を直すための根本改善にはならないかもしれない、ということを知っておきましょう。
またジェルやスカルプをオフしてから、表面の薄くなってしまった爪が完全に健康な状態になるには、半年から1年程度かかります。
当サロンでは自爪の育成コースで、ジェルやスカルプに頼らずに健康的な爪に戻っていることに成功しているお客様が多数いらっしゃいます。
悩んでいる方は是非一度、初回体験コースをお試しください。
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4.深爪

爪を短く切り過ぎると、爪と指の間にある皮膚「ハイポニキウム」が退化してなくなってしまいます。
この「ハイポニキウム」というものは、甘皮が爪の根元を守っているのと同じように、爪を下から支え、安定させるのと同時に、爪下にばい菌が入ったりしないよう爪と皮膚の間を守っています。
爪が安定的に長い方だと、手のひら側から爪を見た時に、透明に皮膚のようなものが見えるでしょう。
爪のピンク色の部分が縦長になっていくためにも、この「ハイポニキウム」が重要な役割を持っています。
爪を短く切り過ぎると、ハイポニキウムに負担がかかり、はがれてしまい、爪と皮膚の間に隙間が出来て、皮膚の水分、体温などでその部分が不衛生になってしまうともいわれており、
サロンではそのような方には、衛生を保ちつつ保湿も出来る美容液をご紹介しています。
使い方も同時にご紹介していますので、衛生的に育成をしたい方は、是非お声がけください。
爪が短すぎると、爪周りの皮膚がひび割れて、それによって痛みを感じる方もいるそうです。
病院へ行った方から聞くと、
「爪につける薬はない。爪を伸ばすように」
と言われたそうです。
爪の切り方(カットスタイル)にも注意が必要なので、サロンでケアしながら、カットスタイルについてもお伝えしています。
ゆっくりと、自然に深爪から卒業できるように、お手入れ方法のご案内もしています。
ちなみに、爪の白い部分は、育成中でも1ミリ程度残しています。
1ミリと聞くと、そんなに長いと感じる方は少ないのではないでしょうか。
爪は長くしなくとも育成は出来るという事を、事前に知っておくと、安心してネイルケアをお試しいただけるのではないでしょうか。
5. 血行不良と栄養不足

爪の育成を司る、爪の根元にある「爪母」という部分があります。
ここに栄養を与えることで爪は健康になっていきます。
まず、爪の主成分はケラチンというタンパク質です。
爪に栄養を、と思った時にネイルオイルを思いつく方も多いでしょう。
サロンでご紹介しているコート材には、単に爪の表面をコートするだけでなく、コート材でありながらも様々な美容成分を含んでいるものがあり、そのような商品を積極的にお客様にご案内しています。
食事でも栄養に気を遣って、爪に良い食事を積極的に取っていくことが出来ます。
- タンパク質
- ミネラル
- ビタミン類
これらは王道です。
爪と皮膚、髪は同じようなつくりをしていますので、美爪の為の栄養は、美しい肌や髪を育む食事とも言えます。
このように爪の外側と内側から、栄養を与えることで爪を健康に丈夫にして、ネイルトラブルを避けることが出来ます。
また、爪を作る「爪母」への血行を促進することで、栄養が身体の隅々に行き渡るのを助ける働きをします。
血流の促進には、運動することもいいのですが、サロンでは、オイル保湿をした際に軽くマッサージする方法をご紹介しています。
食事面では鉄分です。
鉄分を上手に補給することで、血行を促進すると言われています。
爪が弱い、二枚爪などになりやすくはがれやすい方へは、おすすめです。
爪母への強い衝撃は爪トラブルの原因になりますので、お手入れはやさしく行うことを心がけ、衝撃を避けるための手先の使い方も身に付けていくのがいいですね。
6.アレルギー

アレルギーの方は本当に多いですね。
残念なことに、ネイルケアをする際にも、消毒剤、除光液など、爪や皮膚に負担がかかると言われているものを使用しています。
アレルギーを持っている方、お肌が弱い方は、事前のカウンセリング時に申請していただき、安全にネイルケアが行えるようにご協力をお願いしています。
洗剤や薬品で刺激を受け続けると、ネイルトラブルは深刻になってしまいます。
アレルギーを持っている方でも、安全にサロンをご利用いただくには、アレルギーを引き起こす物質である「アレルゲン」を避ける必要があります。
ネイル施術の中でもジェルネイルは、化学薬品を多く使用する施術の代表ですので、肌の弱い方にとっては注意が必要です。
アレルギーでは、手肌だけでなく、ネイルを行った際に触れていない部位にも、反応が出たりすることもあるようなので、やるかやらないかも含めて、慎重に判断を行っていただきたいです。
また、ジェルにまつわるネイルトラブルも多いのも事実です。
7.ジェルネイルにまつわるネイルトラブル

ジェルネイルにまつわるネイルトラブルは、主に以下の4つです。
- 分厚い
- リフト
- 不適切なジェルオフ
- ジェルオフした後のトラブル
一つずつ解説していきます!
分厚い
爪の形状を整えるために、ジェルでフォルムを形成することがあります。
このとき本来のジェルネイルよりも分厚いジェルネイルが完成します。
分厚いジェルネイルは、自爪の変化に気が付きにくくなり、気が付いた時にはトラブルが悪化しているケースがあります。
リフト
ジェルネイルが浮いてしまうのには様々な原因がありますが、ジェルが浮いたままにしておくと、爪とジェルの隙間に水分が入ってしまい、グリーンネイルの原因になることがあります。
グリーンネイルは、細菌(緑膿菌など)が繁殖することで爪が緑色に変色する症状です。
不適切なジェルオフ
ジェルを外す際は、サロンで行ってください、とお伝えしています。
きっとどのサロンでも、同じように案内をしていると思います。
ですが多くのサロンでは、新規のお客様がジェルを付けてきた場合は、オフ代が無料。
リピーターのお客様が付け替えをする際にジェルオフするときも無料。
ですが、オフだけしたい場合は、有料のことが多いです。
- オフするだけなのに、わざわざサロンに行くのが面倒くさい。
- オフするだけなのに、お金を払うのはもったいない。
- オフするだけなのに、時間もお金ももったいない。
- オフだけなら自分でもできそう。
- 自分でオフしてみたい。
色々な理由でセルフジェルや、自分でオフする方がいますが、そのあとネイルトラブルを抱えてしまう方も多いのです。
ジェルオフこそサロンで行いましょう。
爪を傷めてしまう可能性が非常に高い行為だという事を、知っておきましょう。
ジェルオフした後のトラブル
ジェルオフした後は爪が薄くなります。
サロンで行ったとしても、薄くはなってしまいます。
元々爪が薄い方、爪が割れやすい、はがれやすい方などは、爪先の使い方や、爪のお手入れを身に付けて、丈夫な爪づくりを心がけていくのが望ましく、ジェルを付けているときから、オフした時に困らないような習慣を身につけましょう。
亀裂や割れたネイルは、リペアという手法もあります。
サロンに問い合わせてみてください。
福島市 ネイルケアサロン スプレース