ネイリストが教える健康な指先への道~爪周りの皮膚が硬くなる方へ
サロンワークを通じて、多くのお客様が「爪周りの皮膚が硬くなる」「つい皮を剥いてしまう」「爪の表面が凸凹している」といったお悩みを抱えていらっしゃることを実感しています。
指先は意外と人に見られるパーツだからこそ、気になりますよね。
これらのトラブルは、特別なことではありません。
原因を知り、適切なケアを続ければ、必ず健康で美しい指先を取り戻すことができます。
今回は、ネイリストの目線で、よくあるお悩みの原因と、お家でできる優しいケア方法、そして注意点についてお話しします。
1,爪周りの皮膚が硬くなる、剥きたくなるのはなぜ?

原因は「乾燥」と「刺激」がほとんどです。
皮膚が硬くなったり、ささくれができたりする主な原因は、空気の乾燥や水仕事、アルコール消毒によるものです。
乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、硬くゴワゴワしたり、剥がれやすくなったりします。
主な原因①乾燥

乾燥が、最も一般的な原因です。
特に空気が乾燥する季節や、水仕事、手洗い、アルコール消毒が多い場合に起こりやすいです
皮膚のバリア機能が低下し、ささくれ(さかむけ)となります。
主な原因②物理的刺激

- 水仕事や洗剤:
- 水や洗剤は皮脂を洗い流し、乾燥を悪化させます。
- 除光液の使用頻度:
- ネイルリムーバーも乾燥の原因となります。
- 手荒れ・接触皮膚炎:
- 特定の物質に触れることでアレルギー反応や刺激が起き、皮が剥けることがあります。
- 皮膚むしり症:
- ストレスや癖で、無意識に爪周りの皮をむしってしまうことがあります。
主な原因③栄養不足

特に皮膚や爪の健康に関わるビタミンB群、ビタミンC、亜鉛、鉄分などの不足が影響することがあります。
主な原因④血行不良

指先の血流が悪いと、皮膚の健康なターンオーバーが妨げられることがあります。
主な原因⑤疾患の可能性

まれに乾燥や刺激以外の皮膚トラブルが関係している場合もあります。
赤みや腫れ、強いかゆみ、化膿などが見られるときは、自己判断せず皮膚科などの専門医に相談しましょう。
対処法と予防策

- 徹底した保湿ケア
- ハンドクリームとネイルオイル(キューティクルオイル)の併用
- ハンドクリームで手全体の保湿をし、ネイルオイルで爪周りの皮膚に集中的に油分と水分を補給するのが効果的です。
- こまめに塗る
- 手洗い後や水仕事の後、寝る前など、こまめに保湿剤を塗りましょう。
- ハンドクリームとネイルオイル(キューティクルオイル)の併用
- 刺激を避ける
- 水仕事での手袋着用
- 洗剤や水から手を保護するために、ゴム手袋などを着用しましょう。
- 除光液の使用頻度を減らす
- ジェルネイルなど、除光液を使わない方法も検討できます。
- 水仕事での手袋着用
- 生活習慣の見直し
- バランスの取れた食事
- タンパク質、ビタミン、ミネラルを意識的に摂取しましょう。
- 十分な睡眠とストレス管理
- 健康な皮膚の再生には、十分な休息が不可欠です。
- バランスの取れた食事
NG行為:剥けた皮を無理にむしらない

剥けた皮を無理に引っ張ったりむしったりすると、傷口から細菌が入り、炎症や化膿を引き起こす可能性があります。
気になる部分は、清潔な爪切りやハサミで優しくカットしてください。
これらのセルフケアで改善が見られない場合や、赤み、腫れ、痛み、化膿などを伴う場合は、皮膚科を受診してください。適切な診断と治療が必要な場合があります。
- 「剥きたい」衝動の正体
硬くなった部分や浮き上がった皮は、触ると違和感があります。
この違和感を取り除きたいという欲求や、ストレスを感じた時に無意識に触ってしまう「癖」が、「剥きたい」という衝動につながります。
- 【注意点】無理に剥くのはNG!
無理に剥くと、皮膚が傷ついてさらに乾燥したり、傷口から細菌が入って炎症を起こしたりする原因になります。
これは逆効果です。
それはわかっているけど、どうしても辞めることが難しいから、お悩みなのだと思います。
そのような方へ向けて、今回のブログを書いていこうと思っています。
ネイリストからのアドバイス:1.爪やすりの使用

凸凹が気になる場合、爪の表面を削るやすり(バッファー)の使用は、削りすぎると爪が薄くなりすぎるため注意が必要です。
応急処置としては良いですが、根本的な解決にはなりません。
ネイリストからのアドバイス:2.ベースコートの活用

ベースコートを塗ることで、一時的に表面の凸凹を滑らかに見せることができます。
症状が改善しない場合や、不安を感じる場合は、自己判断せず皮膚科専門医に相談しましょう
出血が認められる場合などは、サロンでのケアをお断りするケースもございます。
大切なのは、硬くなる前に徹底的に保湿すること。
ハンドクリームだけでなく、オイル(キューティクルオイル)を爪の根元や周りに塗り込むと、皮膚が柔らかく保たれて違和感が減り、剥きたい衝動も自然と抑えられるお客様が多いです。
なーんだ、また保湿か。と思われている方も多いのではないでしょうか。
保湿を侮るなかれ。
私は保湿は美容の基本だという認識をしています。
炎症が起きている場合の注意点

炎症が起きている場合(赤み、痛み、腫れ、膿など)がある場合は、自己判断せず医療機関(皮膚科)を受診することが重要です。
ネイルサロンでは施術できないケースもあります。
注意点:1. 絶対にむしらない
剥けかかっている皮やささくれを無理に引っ張ったり、むしったりしないでください。傷口が広がり、細菌感染のリスクが高まります。清潔な爪切りやハサミで根元からカットしましょう。
注意点:2.清潔に保つ
患部を清潔に保ち、市販の抗生物質軟膏などを使用することも可能ですが、症状が改善しない場合は病院へいくことをおすすめしています。
注意点:3.病院での治療
痛みがひどい場合は、放置すると重症化する可能性もあるため、早めの受診をおすすめします。
医療機関での適切な指導を受け、炎症が完全に治まっている状態であれば、ネイルサロンでお手入れをすることは可能です。
炎症が完全に治まっていればサロンでのお手入れは問題ありません。
再発防止のためにも、ネイリストと情報を共有し、保湿を中心とした優しいケアを心がけましょう。
2. 爪の表面の凸凹(でこぼこ)が気になる

爪の表面の凸凹には、大きく分けて「縦筋」と「横筋」があります。
縦向きの筋(縦条:じゅうじょう)

ほとんどの場合、加齢や乾燥に伴う自然な変化です。
縦条とは、爪の表面に根元から先端に向かって細い縦方向の筋が現れる状態をいい、加齢により髪の毛に白髪が増えるのと同じようなものだと考えてください。
病気ではありませんので、ご安心ください。
ただし、縦に爪が割れて不便さがある場合は、サロンケアを開始すると良いでしょう。
横向きの筋や点状の凹み

爪が作られる根元(爪母)の部分に、一時的なダメージがあったサインです。
- 原因:
- 爪をぶつけたなどの外傷、または過去の体調不良(高熱など)、ストレスによる血行不良などが考えられます。
- 特徴:
- ダメージを受けた時期が分かるように、横一列に線が入ります。
また、むしり癖によって甘皮部分が損傷している、めくれてしまっている、炎症している場合などは、その状態が続いている期間に生えてきた爪の表面がでこぼことした状態になることがあります。
ネイリストからのアドバイス

爪の表面の凸凹を削って滑らかにするのは、爪が薄くなる可能性があるため、おすすめしません。
それよりも、保湿とバランスの取れた食事(特にタンパク質、ビタミン、ミネラル)で、健康な爪が育つ環境を整えることが大切です。
ベースコートを塗ることで、一時的に目立たなくすることもできます。
サロンにお越しいただくお客様で、甘皮の状態が良くない方に対しては、より優しく、より丁寧なネイルケアが必要です。
このような状態の方は、皮膚が極端に薄くなっている部分があるケースがある為、慎重にケアを進める必要があります。
また、あまり間を開けずに、定期的に、ネイルケアをしながら状態を確かめる必要があるでしょう。
定期的なサロンケアを行いながら、皮膚状態が安定してくるのを待つことも、重要なポイントになります。
健康な指先を保つために

爪や皮膚のお悩みは、毎日の少しの意識とケアで改善できます。
- 保湿はこまめに、たっぷりと
- 水仕事の際は手袋を着用する
- 無理に剥いたり、削ったりしない
- 栄養と睡眠をしっかりとる
そして重要なのは、もし、痛みや赤み、腫れがある場合は、ご自宅での対処は避け、皮膚科医にご相談いただくことです。
適切な甘皮の手入れとは?

適切な甘皮の手入れとは、甘皮(キューティクル)そのものを守りながら、爪表面に張り付いた余分な角質(ルースキューティクル)のみを優しく除去・保湿することです。
1. 適切な甘皮処理の手順(サロンケア)
甘皮は爪の根元を細菌の侵入から守る大切なバリアです。
切りすぎず、優しく扱うことが重要です。頻度の目安はお客様の状態を見て、適切な頻度を個別にご案内します。
サロンでは余分な角質部分のみを、清潔なキューティクルニッパーで丁寧に除去します。
皮膚とつながっている部分は絶対に切りません。
皮膚が乾燥し、炎症や感染の原因になるのを防ぐためです。
仕上げには必ず保湿します。
処理後は、必ずネイルオイルやハンドクリームで爪と甘皮周りをしっかり保湿します。
保湿は甘皮ケアにおいて最も重要なステップの一つです。
2. 日常的な保湿ケア(セルフケア)
処理をしていない時でも、日常的な保湿が健康な甘皮を保つ鍵となります。
- ネイルオイルの活用
- 爪の根元や周りにネイルオイルを塗り、優しくマッサージするように馴染ませます。オイルに含まれるビタミンや脂肪酸が栄養を与え、乾燥を防ぎます。やり方は詳しくサロンでお伝えします。
- ハンドクリーム
- 手洗い後や寝る前など、こまめにハンドクリームを塗る習慣をつけましょう。
- 手袋の着用
- 水仕事や掃除の際は、洗剤や水の刺激から手を守るために手袋を着用します。これをするかしないかでも、結果が出るまでに大きな差が出るようです。
3. 注意点(NG行為)
- 自分で甘皮を切らない
- 甘皮は防御機能を持つため、不必要にカットすると感染症のリスクを高めます。
- 強く押しすぎない
- 強い力で押し上げると爪や皮膚を傷つけます。
- 異常があるときは避ける
- 赤み、腫れ、痛み、化膿など、爪周りに異常があるときは、サロンケアもセルフケアを中止し、皮膚科を受診してください。
適切な手入れとは「取り除くこと」だけでなく、「保護し育てること」に重点を置くことです。
ご来店を迷われている方へ:安心して扉を開けてください

初めてご来店されるお客様の多くは、「この爪を見せるのが恥ずかしい」「なんて思われるか不安」といった、複雑な気持ちを抱えていらっしゃいます。
どうぞ、ご安心ください。
当店には、これまでに数え切れないほど多くのお客様が、同じようなお悩みを持ってご来店されています。
そして、適切なサロンケアとご自宅でのセルフケアを続けることで、ほとんどの方がお悩みを克服し、今では自信を持って指先を見せてくださっています。
大切なこと

改善には「時間」と「継続」が必要です。
ご自身で剥いてしまうと痛みがあるかと思いますが、プロの丁寧なケアでは、ほとんど痛みを感じることはないと言われるお客様がほとんどです。
衛生管理と技術には自信を持っておりますので、ご安心ください。
ただし、健康な爪や皮膚を取り戻すまでには、どうしても時間がかかります。
また、良くなった後も、再発を防ぐためには飽きずに諦めずにケアを継続することが鍵となります。
私たちと一緒に、二人三脚で取り組みましょう。
改善への最も効果的な方法は、「サロンでの定期的なケア」と「ご自宅での正しいセルフケア」の両立です。
- サロン推奨のケアアイテム
- 当店でおすすめしている保湿アイテムは、お悩みの指先に特化した成分や使いやすさを考慮して厳選したものです。ぜひ日々のケアに取り入れてみてください。
- ご提案する来店サイクル
- お客様一人ひとりの爪の状態に合わせた最適な来店ペースをご提案します。このサイクルを守っていただくことで、最も早く改善を実感していただけます。
再発について
再発は可能性としてゼロではありません。
症状が改善しても、人生の中で新たな大きなストレスや環境の変化があった際に、癖が再燃することがあります。
しかし、再発を恐れる必要はありません。
再発は失敗ではないという事をあらかじめ知っておいてください。
癖が戻りそうになっても、サロンで覚えた毎日のケア方法を思い出して実行することで、深刻な悪化を防ぐことができます。
早期対応も重要です。
一度良くなったことを経験しているため、再発の兆候に早く気づき、再びネイルケアを受けたり、セルフケア法を実践したりすることで、比較的短期間で落ち着かせることが可能です。
時には、忙しくてケアができなかったり、気分が乗らなかったりして、お休みしたくなることもあるかもしれません。
そのようなことは誰にでもあることです。
そんな時は、休んでしまっても大丈夫なのです。
大切なのは、途中で完全に辞めてしまわないこと。
また「やろう」と思った時にいつでも再開し、諦めずに続けることが、未来の健康な指先につながります。
ここは、指先の悩みを相談してきれいにするところです。
恥ずかしいと思う必要は全くありません。
私たちと一緒に、着実に健康な指先を目指しましょう。
ご来店を心よりお待ちしております。
福島市 ネイルケアサロン スプレース

