欧州のTPO規制から考える、これからの「自爪育成」〜その爪の輝き、10年後も安心ですか?〜
ネイリストとして日々お客様の爪と向き合うなかで、「TPOフリー」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
2025年9月、EUでTPO配合のジェルネイル製品が全面禁止に。

この動きは、単なる海外の話では終わらないと私は感じています。
この記事では、TPO規制の背景と日本の現状を整理しながら、ネイリストの視点から「これからの安全な爪育成」について考えます。
10年後も美しく健やかな自爪でいるために、今知っておきたいことをお伝えします。
Contents
EUで「TPO配合ジェルネイル」が禁止へ

近年、ネイル業界でも「成分の安全性」に対する意識が世界的に高まっています。
その中で今、大きな話題となっているのが「TPO(トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド)」という成分についてです。
EU(欧州連合)は2025年9月1日より、このTPOを含むジェルネイル製品の販売・使用を全面的に禁止しました。

ジェルネイルが禁止になるの?
今回の対象はジェルネイル全体ではなく、“TPOという特定成分”です。
TPOとは?

TPOとは、ジェルを硬化させるために使用される「光重合開始剤(フォトイニシエーター)」の一種です。
UVライトやLEDライトに反応することで、ジェルがしっかり固まる仕組みを支えています。
特にTPOは、
- 少ない光でも硬化しやすい
- 硬化スピードが早い
- ツヤや発色が良い
- 仕上がりが安定する
といったメリットがあり、多くのジェルブランドで使用されてきました。
なぜEUでは禁止されたの?

EUが問題視したのは、「長期間・高濃度で曝露した場合の生殖毒性リスク」です。
動物実験において、
- 生殖能力への悪影響
- 胎児への影響
などの可能性が示唆されたことから、EUでは「予防原則」に基づき規制が決定されました。
つまり、
「現時点で明確な健康被害が確認されていなくても、少しでも有害の可能性があるものは制限する」
という考え方です。

安全のためってことですね。
そのため2025年9月1日以降、EU加盟27か国に加え、スイス・ノルウェーでもTPO配合製品の販売・使用は禁止となりました。
サロンでの使用停止だけでなく、既存在庫の処分まで義務付けられています。
海外ブランドの対応も進行中

この流れを受け、海外の主要ブランドではすでにTPOフリー化が進んでいます。
例えば、
- Manucurist
- Aprés Nail
- OPI
など、多くのブランドが処方変更を進めています。

英国でも2026年までに同様の規制が行われる見込みとされています。
一方で、アメリカなど一部地域では現在も合法であり、国によって対応は異なっています。
日本ではどうなっているの?

現時点(2026年5月現在)で、日本国内ではTPOに関する法的規制はありません。
厚生労働省による使用禁止措置もなく、現在も販売・使用は合法です。
また、日本ネイリスト協会(JNA)も、EUの対応について「予防的措置」であると説明しており、日本国内で直ちに使用を中止する必要はないという見解を出しています。

国によって対応は様々だけど、安全を重視する日本が、規制していないのは意外ですね。
ただし、ネイル業界全体としては「より安全性を重視した製品選び」への流れが強まっています。
日本メーカーの対応状況

日本国内でも、特に海外展開を行うメーカーを中心にTPOフリー化が進んでいます。
KOKOIST
世界基準への対応を早くから進め、「TPOフリー」への切り替えを表明。
「ボトルンゴー」シリーズなど、すでに多くの製品でTPO不使用を実現しています。
ネイル工房
セルフネイラーにも人気のメーカー。
こちらもTPOフリー製品の展開を進めています。
タカラベルモント
国内使用は問題ないとしつつも、グローバルな規制動向を注視しているとされています。
「安全を選ぶ」という新しい基準

現時点では、日本国内でTPOが危険と断定されているわけではありません。
しかし世界では今、「問題が起きてからではなく、起きる可能性があるなら先に見直す」という流れが加速しています。
そのため最近では、
「新しくジェルを選ぶならTPOフリーを選びたい」
というネイリストさんやセルフネイラーさんも増えてきました。

まだ、知らない人も多いのかも知れませんね。
成分を知ることは、不安になるためではなく、“安心してネイルを楽しむため”の大切な知識のひとつ。
これからのネイル業界は、デザイン性だけでなく「安全性」も選ばれる時代になっていくのかもしれませんね。
ジェルネイルと「ダスト問題」。今、改めて考えたい安全性のこと

ジェルネイルを取り扱うサロンでは、以前から避けて通れない問題があります。
それが「ネイルダスト」です。
ジェルオフやフィルインの際に発生する削りカスは非常に細かく、施術者もお客様も、知らず知らずのうちに吸い込んでしまっていると言われています。

あまり気にしていませんでした…。
近年話題になっている「TPO(トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド)」の規制問題もあり、今あらためて“施術環境そのもの”の安全性が注目されています。
ネイルダストは想像以上に細かい

ジェルネイルやアクリルネイルを削る際に出るダストは、非常に微細な粉塵です。
そのため、
- 鼻や喉への刺激
- 呼吸器への負担
- アレルギーリスク
などが以前から指摘されてきました。
特に毎日施術を行うネイリストは、長時間・長期間にわたりダストに曝露されやすい環境にあります。

これは深刻な問題です。
さらに現在は、EUで規制対象となったTPOのような化学成分についても関心が高まっており、
「どんな成分を使っているか」
だけでなく、
「それをどんな環境で削っているか」
まで重要視される時代になっています。
フィルインなら安心…とは言い切れない?

近年、多くのサロンで取り入れられているのが「フィルイン(ベース一層残し)」という技術です。
これはベースジェルを完全に削り落とさず、一層残したままデザインチェンジを行う方法で、
- 自爪への負担軽減
- 過度なサンディング防止
- 爪を薄くしにくい
といったメリットがあります。

私も毎回フィルインしています!
そのため「爪を傷めにくい施術」として人気があります。
しかしここで、一つ考えたいポイントがあります。
もし、そのベースジェル自体にTPOが含まれていた場合はどうでしょうか?
ベースを残しても、成分曝露(ばくろ)はゼロにはならない

フィルインは“自爪への負担軽減”には有効ですが、“成分リスクを完全に避ける方法”ではありません。
理由は大きく2つあります。
① 削る時にダストを吸い込む
フィルインであっても、浮きや表面は必ず削ります。
その際に発生するダストにTPOが含まれていれば、微細な粉塵として空気中に舞い上がり、吸い込む可能性があります。
つまり、
「ベースを全部オフしていないから安全」
とは言い切れないのです。
② 成分が常に爪の上に存在している
フィルインではベースジェルを残し続けるため、TPO入りのベースが長期間爪に密着した状態になります。
経皮吸収は極めて微量とされていますが、近年は「長期的な化学物質への曝露そのもの」を見直す動きも広がっています。

日本でも規制される日が来るかもしれませんね。
そのため現在は、
「フィルインをする・しない」
よりも、
「どんな成分のジェルを選ぶか」
が重要視され始めています。
ばく露(曝露)
有害なガスを含んだ空気中にさらされ、呼吸等を通じて体内に有害物質を摂取してしまう状態を「暴露する」と表現しています。
今、増えている「TPOフリー」という選択

現在、多くのネイルメーカーでは「TPOフリー化」が進んでいます。
特にプロ向けブランドでは、
- フィルイン対応
- 高密着
- 高耐久
といった性能を維持しながら、TPOを使用しない新処方への切り替えが進行中です。

利用者には、何を使用しているかまで分からないところですね。
そのため最近では、
「これから新しく導入するジェルはTPOフリーを選ぶ」
というサロンも増えてきました。
また、現在フィルインを継続している場合でも、新しく継ぎ足すジェルをTPOフリー製品へ切り替えることで、数ヶ月かけて古い部分が徐々に削り落とされ、最終的には爪の上すべてをTPOフリーへ移行していくことも可能です。
安全にジェルネイルを楽しむためにできること

現在、より安全な施術環境づくりとして重要視されているのは次のような対策です。
集塵機(ダストコレクター)の使用
施術中に舞い上がるダストを強力に吸い取る機械です。
今ではプロサロンだけでなく、セルフネイルでも導入する方が増えています。
マスクの着用
高性能な不織布マスクなどを使用し、ダスト吸入を物理的に防ぐ方法です。
最も現実的で効果的な自衛策のひとつと言われています。
適切なオフ・適切な施術
必要以上に削らない施術方法を選ぶことも大切です。
フィルインもその一つですが、あわせて“使用成分”にも目を向ける必要があります。
「爪に優しい」と「成分が安全」は別の話

フィルインは、自爪を守るための優れた技術です。
しかし、
- 爪へのダメージ
- 成分の安全性
- ダスト環境
これらはそれぞれ別の問題として考える必要があります。

ネイリスト・利用者どちらにも影響がある問題ですね。
今後のネイル業界では、
「ただ長持ちする」
「ただ傷みにくい」
だけではなく、
「どんな成分を使い、どんな環境で施術するか」
まで含めて選ばれる時代になっていくのかもしれません。
TPOがこれまで広く使われてきた理由

ここまで読むと、
「そんなリスクがあるなら、なぜ今まで使われていたの?」
と思われる方もいるかもしれません。
TPOは、
- 硬化スピードが非常に速い
- 黄ばみにくい
- 発色が美しい
- 操作性が良い
という非常に優秀な特徴を持っていました。

一見、いいこと尽くしです。
そのため、多くのジェルブランドで採用されてきた背景があります。
現在は、その性能を維持しながら、より安全性の高い新しい光開始剤の開発が世界中で進められています。
これからのネイルは「美しさ+安全性」

ネイルは、毎日肌に触れ、長時間身につけるもの。
だからこそ今、
「かわいい」だけではなく、
「安心して続けられるか」
という視点も大切になっています。

安心して長く使い続けたいです!
もし気になる場合は、
- サロンで使用しているジェル
- 集塵環境
- TPOフリー対応状況
などを確認してみるのも良いかもしれません。
これからのネイル業界は、技術だけでなく“安全性への配慮”も含めて進化していきそうですね。
「自爪育成」の時代が変わる?

自爪育成サロンが増える中、EU規制や成分への意識の高まりをきっかけに、業界は今まさに転換期を迎えています。
ここからは、
- ジェルで補強しながら育てる
- ネイルケアだけで地爪から育てる
という二つのスタイルの違いと、それぞれのメリット・課題を整理。

これからの時代に、サロン選びや提供する価値をどう考えるか、良かったら参考になさってください。
ジェル育成サロンと、完全ネイルケア育成サロンの“分かれ道”

近年、「自爪育成」という言葉を掲げるサロンが急増しています。
しかし今、EUでのTPO規制や、化学物質への意識の高まりによって、“自爪育成”というジャンルそのものが大きな転換期を迎えているように感じます。
これからは、
- ジェルを活用しながら育成するサロン
- ネイルケアのみで地爪を育てるサロン
この二つが、より明確に分かれていくのかもしれません。
① ジェルで「補強」しながら育成するサロン
現在、多くの“自爪育成サロン”で採用されているのがこちらのスタイルです。
ジェルの厚みで爪を補強し、
- 折れにくくする
- 噛み癖やむしり癖を防ぐ
- フォルムを整える
- 長さを維持する
ことで、美しい爪へ導いていく方法です。
特に、
「すぐに見た目をきれいにしたい」
「仕事柄、爪が弱くて伸ばせない」
という方には非常に相性が良く、即効性もあります。

爪が薄くてすぐ折れちゃうけど、ジェルをしてから、長さをキープできるようになりました!
しかし、今後は“安全性”がより重要に
その一方で、ジェルを使用する以上、避けて通れない課題もあります。
それが、
- TPOなど成分への不安
- ジェルオフ時のダスト問題
- 長期的な曝露リスク
です。
特に今回のEU規制をきっかけに、
「そのジェル、何が入っていますか?」
という視点を持つお客様は確実に増えていくと思われます。

最近、ジェルの成分が気になってきて…。サロンに聞いたら、しっかり説明してくれて安心しました。
そのため今後、ジェル育成サロンには、以下のように安全性をどれだけ可視化できるかが求められる時代になりそうです。
- TPOフリー製品への切り替え
- 集塵機の導入
- マスク着用
- フィルイン技術の向上
- 成分開示の透明性
② ネイルケアのみで「地爪から育てる」サロン
一方で、もう一つ注目されているのが、
「薬剤に頼らず、自爪そのものを健康に育てる」
というネイルケア中心のサロンです。
こちらは、
- オイルケア
- 甘皮処理
- 保湿
- 爪の使い方指導
- ホームケアアドバイス
などを通して、“爪の体質改善”に近い形で育成していくスタイルです。

薬剤を使わなくても、ケアと習慣を変えるだけで、爪って本当に変わるんですよ。
最大の強みは「化学物質リスクがほぼゼロ」であること
ジェルやアクリルを使わないため、TPOやオフによる負担などの心配がほとんどありません。

妊活中なので、なるべく化学物質は避けたくて。ケアだけで通えるサロンを探していたんです
そのため近年増えている、
- オーガニック志向
- ナチュラル志向
- 健康意識の高い層
- 妊娠・出産を意識する世代
からの支持は、今後さらに高まる可能性があります。
ただし「即効性」はジェルに劣る
その反面、完全ネイルケア育成には時間がかかります。
ジェルのように、
「一回で見違える」
という変化は出にくいため、
- カウンセリング力
- 爪の知識
- 生活習慣アドバイス
- 継続サポート
など、ネイリスト側の人としての技術がより重要になっていきます。

すぐには『変化が感じられない』と思われるかもしれませんが、3ヶ月後の変化には驚かれる方も多いです!
単なる施術者ではなく、
「伴走型のケアアドバイザー」
のような役割が求められるのかもしれません。
これからは「どちらが正解か」ではなく、“選ぶ時代”

これまでは、
「ジェル=きれいになるもの」
という認識が一般的でした。
しかし今後は、
「自分は何を優先したいのか?」
によって選ぶ時代になっていきそうです。

ジェルかケアか、どっちがいいか迷っていたんですが、自分の優先したいことを整理したら、自然と答えが出ました。
安心・安全を重視する人
「成分が気になるから、時間がかかってもネイルケアだけで育てたい」
見た目や時短を重視する人
「安全対策や成分開示をしっかりしているジェルサロンを選びたい」
今回のTPO問題が投げかけたもの

今回のTPO問題は、単に“ひとつの成分規制”というだけではなく、
「サロンは何を価値として提供していくのか?」
を問い直す、大きなきっかけになっているように感じます。
- 美しさなのか
- スピードなのか
- 安全性なのか
- 健康なのか
- 心地よさなのか
これからのネイル業界は、“デザインを提供する場所”から、ライフスタイルや価値観に寄り添う場所へ変わっていくのかもしれませんね。
「本質的な自爪育成」を求める人が、これから選ぶサロンとは

近年、「自爪育成」という言葉は広く知られるようになりました。
しかし今、その“育成”の意味そのものが大きく変わろうとしています。
EUでのTPO規制や、化学成分・ダスト問題への意識の高まりによって、
「本当に爪を健康に育てるとはどういうことなのか?」
を改めて考える流れが強くなっているように感じます。

ジェルで育成って、本当に爪が強くなってるのかな…ってずっと思ってたんです。
その中で今後、より支持されていくのは、“ネイルケアそのもの”に特化したサロンなのかもしれません。
ジェルによる育成は「補強」という考え方

ジェルを使った自爪育成は、
- 折れやすい爪を保護する
- 厚みを出して形を整える
- 噛み癖を防ぐ
- 長さを維持する
など、「補強」によって育成をサポートするアプローチです。

ギプスのようなイメージですね。
もちろん、これによって救われる方も多く、
- 深爪
- 二枚爪
- 爪が薄い
- 人前で手を出すのが苦手
という方にとっては、大きな助けになる技術です。
一方、ネイルケア育成は「土台」を整える考え方

それに対して、ネイルケア中心の育成は、
- 爪母(そうぼ)
- 指先の使い方
- 血流
- 保湿
- 栄養
- 日常習慣
など、“爪が健康に育つ環境そのもの”を整えていくアプローチです。
つまり、
「爪を作る力そのものを育てる」
という考え方です。

爪を作る力そのものを育てていきましょう、というのが私たちの目指しているところです。
ネイルケアサロンが今後さらに支持される理由

① 化学物質リスクが極めて少ない
ネイルケア中心のサロンでは、基本的にジェルやアクリルを使用しません。
そのため、
- TPO
- HEMA
- アクリル酸
- ダスト吸入
などのリスクを大きく減らすことができます。
特に、以下のような方にとって、“安心して長く通える”という価値が非常に大きくなっていきそうです。
- 肌が弱い方
- アレルギー体質の方
- 妊娠・出産を考えている方
- ナチュラル志向の方

妊活中なので、なるべく化学的なものを避けたくて…安心して通えるサロンを探してました。
② 「卒業できる爪」を目指せる
ジェルによる補強は、外した瞬間に元の状態へ戻ってしまうケースもあります。
一方、ネイルケア育成は、
「自分の爪そのものを強く育てる」
ことを目的としているため、サロンに依存し続けなくても、美しい状態を維持しやすくなります。

サロンに行き続けないときれいでいられない、というのがずっと不安だったんです。
これはまさに、
“消費型の美容”ではなく、“育てる美容”
と言えるかもしれません。
③ ライフスタイルそのものが変わる
本質的なネイルケアサロンでは、単に施術をするだけではありません。
- 手の使い方
- 保湿習慣
- オイルケア
- 食生活
- 乾燥対策
など、“日常の過ごし方”まで含めてサポートするケースが増えています。

生活が乱れ気味だと、爪にも表れてしまうんですよ。
爪は「健康のバロメーター」とも言われるほど、生活習慣が表れやすい場所。
だからこそ、本質的な育成は単なる美容ではなく、“セルフケア習慣”そのものにつながっていくのです。
これからは「早くきれい」だけでは選ばれない

これまでの美容業界では、以下の点が重視される傾向がありました。
- すぐ変わる
- すぐきれい
- 即効性
しかし、今後はそこに加えて、
- 安全性
- 成分への配慮
- 長期的な健康
- 本来の美しさ
を求める人が確実に増えていくと思われます。

即効性より、半年後・1年後の爪がどうなっているかを一緒に考えたいんです。
そしてその流れの中で、“ネイルケア特化型サロン”の価値はさらに高まっていくのかもしれません。
TPOフリーを進めるメーカーも増加中

一方で、ジェルメーカー側も安全性への対応を急速に進めています。
現在、TPOフリーを明言しているメーカーとしては、
- KOKOIST
- OPI
- Aprés Nail
- Manucurist
- ジャパンネイル
- ILY COCO
などが知られています。

私も成分表示を自分でチェックするようにしています。
また、サクラジェル も成分への配慮を早くから行っているブランドのひとつです。
特に「nomam(ノマム)」シリーズでは、
- TPOフリー
- HEMAフリー
- アクリル酸フリー
を打ち出しており、安全性を重視するユーザーから注目されています。
ただし注意したい「旧処方在庫」
ここで注意したいのが、“旧処方の在庫”です。
日本ではまだTPOが法的に禁止されていないため、メーカーが新処方へ切り替えていても、市場には以前の処方製品が残っている可能性があります。
特に、
- ECサイト
- セール品
- フリマアプリ
- 長期在庫
などでは、新旧が混在しているケースも少なくありません。

安いからってフリマで買ったら、成分が全然違ってびっくりしました!
見分けるポイントは「成分表示」
もし気になる場合は、製品裏面の成分表示を確認してみましょう。
「トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド」
という記載があれば、TPO配合製品です。

難しい名前ですが、一度覚えると成分表示を見る目が変わりますよ。
逆に、
- TPO Free
- 新処方
- HEMA Free
などの記載があるものは、安全性に配慮してリニューアルされている可能性があります。
また、信頼できるショップや正規販売店から購入することも重要です。
「本当に育てる」とは何か

これからのネイル業界では、
「どれだけ長持ちするか」
だけでなく、
「その美しさは、何によって作られているのか」
が問われる時代になっていきそうです。
- 外側から固める美しさ
- 内側から育てる美しさ
どちらを選ぶかは人それぞれ。

外側じゃなくて、自分の爪そのものをきれいにしたい!それだけなんです。
ですが、“本質的な育成”を求める人が増えるほど、ネイルケアサロンという存在は、これまで以上に大きな価値を持っていくのかもしれませんね。
「安いから選ぶ」時代から、「何を選ぶか」を考える時代へ

ネイル業界では今、大きな価値観の変化が起きているように感じます。
これまでは、
- 安い
- 早い
- すぐきれい
という“手軽さ”が重視される時代でした。
しかし近年、TPO問題やダスト問題、成分への関心が高まる中で、
「自分の体に触れるものを、どう選ぶか」
という視点を持つ人が確実に増えてきています。

そして今後は、“選択肢を知っているかどうか”が大きな差になっていくのかもしれません。
「安さ重視」と「本質重視」は、見ている世界が違う

もちろん、「安いこと」が悪いわけではありません。
限られた予算の中でネイルを楽しみたいという気持ちも、とても自然なことです。
ただ一方で、
- 価格だけを見る人
- 安全性や本質まで見る人
では、“選ぶ基準”そのものが大きく異なります。
安さ・手軽さ重視の価値観
- できるだけ安く
- できるだけ早く
- 見た目が整えばOK
という考え方です。
この場合、
- 成分
- ダスト環境
- 長期的な影響
などは、「今すぐ問題が見えない」ため後回しになりやすい傾向があります。
本質・健康重視の価値観
一方で、
- 自分の体に何を取り込むのか
- 10年後の爪や皮膚はどうなるのか
- 長く安心して続けられるのか
を基準に選ぶ人もいます。

この視点で、考えたこともなかったです。
この層は、
「多少高くても、安全性や誠実さにお金を払いたい」
という価値観を持っています。
つまり、“目に見えない価値”へ投資しているのです。
「その安さは、何でできているのか?」

今回のTPO問題は、多くの人にこんな問いを投げかけています。
「その価格差は、何によって生まれているのか?」
例えば、
- 安価な輸入ジェル
- 管理体制が不透明な製品
- 成分表示が曖昧なもの
- ダスト対策が不十分な環境
こうした背景を知らないまま、“価格だけ”で選んでいるケースも少なくありません。

私も価格だけで選んでいました…。
だからこそ今後は、
「安いから選ぶ」
ではなく、
「理解した上で、自分で選ぶ」
という姿勢がとても大切になっていくのだと思います。
100均ジェルとブランドジェルは、本当に同じなのか?

最近では100円ショップでもジェルネイルが手軽に買える時代になりました。
一方で、プロ向けブランドジェルも数多く存在しています。
しかし、ここで考えたいのは、
「ブランド品だから100%安全なのか?」
という点です。
今回のTPO問題は、
“昨日まで安全とされていたものが、今日には規制対象になることもある”
という現実を私たちに突きつけました。

つまり、『100均だから危険』・『ブランドだから安心』という単純な話ではないのです。
「雑貨」というグレーゾーン
特に安価なジェルの中には、日本では「化粧品」ではなく「雑貨」として販売されているものもあります。
これは、
「人体に直接使用する前提ではない」
という扱いで販売されているケースがあるということです。

もちろん、すべてが危険というわけではありません。
ですが、
「安さの背景には何があるのか」
を知らずに使うことには、一定のリスクもあります。
ブランド製でも“絶対”ではない時代

一方で、管理されたブランド製ジェルであっても、今回のように後から成分リスクが指摘されるケースがあります。
つまり本当に重要なのは、
「完璧に安全なものを探すこと」
ではなく、
- 情報を公開しているか
- 常にアップデートしているか
- 誠実に改善しているか
という“姿勢”なのかもしれません。
最終的に、何を選ぶのか

成分はこれからも進化し続けます。
規制も変わります。
常識も更新されていきます。
その中で私たちにできるのは、
「何を信じ、何を選ぶのか」
を自分で考えることです。

これからも変化し続けますからね。私はやっぱり安全を重視したいです。
これからの選択肢は、大きく二つ

ひとつは、
「安全性に配慮し、情報を公開し続ける誠実なメーカーやサロンを選ぶこと」
もうひとつは、
「そもそも化学物質への依存を減らし、ネイルケア中心の美しさを選ぶこと」
です。

どちらが正解という話ではありません。
ですが少なくとも、
“知らずに選ぶ”のではなく、“知った上で選べる”
ということは、とても大切な時代になっているように感じます。
「安さの追求」から「価値の追求」へ

これからのネイルは、
「どれだけ安いか」
ではなく、
「どんな価値を受け取れるのか」
で選ばれていくのかもしれません。
- 美しさ
- 安全性
- 心地よさ
- 信頼
- 健康
- 自分らしさ
そのすべてを含めて、“ネイルを楽しむ”という時代へ。
今回のTPO問題は、そんな新しい価値観の入口になっているのかもしれませんね。
「美しさ」のその先へ。

長年、ネイルの価値は「見た目の美しさ」でした。
でも今、EU発のTPO規制をきっかけに、成分・ダスト・アレルギーといった”安全性“への関心が急速に高まっています。
美しさの定義が、少しずつ変わり始めています。
今、ネイルに求められているものとは

近年、ネイル業界では大きな変化が起きています。
EUによるTPO規制をきっかけに、
- ジェルに含まれる成分
- ダスト問題
- アレルギー
- 長期的な健康リスク
など、“安全性”への関心が急速に高まっています。

最近、ネイルって”かわいい”だけじゃなくなってきた気がする。
これまでネイルは、
「かわいい」
「長持ちする」
「すぐきれいになる」
という“見た目”の価値が中心でした。
しかし今、その価値観は少しずつ変わり始めています。
「何を塗るか」だけではなく、「何を選ぶか」の時代へ

100均ジェル、雑貨ジェル、ブランドジェル。
今は誰でも簡単にジェルネイルを楽しめる時代です。
ですが今回のTPO問題は、私たちにひとつの問いを投げかけました。

今までは、安いから選んでたけど…中身のこと、考えたことなかったな。
「その美しさは、何でできているのか?」
価格だけを見れば、安いものは魅力的です。
けれどその背景には、
- 成分の違い
- 管理体制
- ダスト環境
- 安全性への意識
といった、“見えない差”が存在しています。
そしてそれは、
「安いから悪い」
「高いから安全」
という単純な話でもありません。

昨日まで安全とされていたものが、今日には規制対象になることもあります。
だからこそ今、本当に大切なのは、
「どんな姿勢で作られ、どんな考えで提供されているか」
なのかもしれません。
「ジェルで守る育成」と、「地爪を育てる育成」

現在、“自爪育成”というジャンルも大きな分岐点を迎えています。
ジェルで補強しながら形を整えていく方法。
そして、ネイルケアによって地爪そのものを健康に育てていく方法。
どちらにも良さがあります。

皆さんは、どちらを選びますか?
ですが今後は、
「すぐきれいになるか」
だけではなく、
「その美しさは、自分の体にとって心地よいものか」
を基準に選ぶ人が増えていくのではないでしょうか。
本質的なネイルケアとは、「爪」だけを見るものではない

本来、爪はその人の生活や健康状態を映し出す場所でもあります。
- 乾燥
- 栄養状態
- 血流
- 手の使い方
- ストレス
日々の積み重ねが、そのまま爪に現れます。

爪を見ると、その方の生活や体の状態が見えてくることがあるんです。
だからこそ、本質的なネイルケアとは単なる美容ではなく、
“自分自身を丁寧に扱う習慣”
そのものなのだと思います。
私たちの「手」は、誰かに触れるもの

そして何より、手はただ飾るためだけのものではありません。
毎日ご飯を作り、
家族を支え、
子どもの髪を結び、
大切な人の手を握る。
手は、人生そのものに触れている場所です。

毎日家族に触れる手だから、やっぱりちゃんと選びたいな。
だからこそ、
「自分の体に触れるものを、どう選ぶか」
という視点は、美容を超えた意味を持ち始めています。
もし、自分さえ知らなかったリスクが、その指先に存在していたとしたら。
それを知った上で、
- 何を選ぶのか
- どんなサロンへ通うのか
- どんな価値観を大切にするのか
を考えることは、自分自身だけではなく、“自分の手が触れる大切な日常”を守ることにもつながっていくのかもしれません。
「安さ」ではなく、「価値」を選ぶ時代へ

これからのネイル業界は、
- どれだけ安いか
- どれだけ早いか
だけではなく、
- どれだけ誠実か
- どれだけ安全に向き合っているか
- どれだけ本質を大切にしているか
が問われる時代になっていきそうです。

私もお店を選ぶ基準を変えていきたいと思いました!
そして私たち自身もまた、
“知らずに選ぶ”のではなく、“知った上で選ぶ”
という意識を持つことが、大切になっていくのでしょう。
美しさとは、ただ外側を飾ることではなく、
自分自身や、大切な人を思いやること。
そんな時代のネイルが、これから始まっていくのかもしれませんね。
最後に、手は、ただ飾るためだけのものではありません。
誰かのために料理を作り、
家族に触れ、
日々を支えている大切な存在です。
だからこそ私は、「どんな成分を選ぶのか」もまた、美しさの一部なのではないかと感じています。
このコラムは、30年ほど美容に携わってきた一人の美容家として、今感じていることをまとめたものです。

これから先、情報も技術も変化していくと思います。その中で、自分自身が納得できる“選択”をしていくための、小さなきっかけになれば嬉しいです。
参考リンク
日本ネイリスト協会(JNA)による案内はこちら
EUにおけるTPO成分を含む化粧品の販売禁止の報道に関して
福島市 ネイルケアサロン スプレース
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