クリスマスコフレの歴史|特別な化粧品が冬の楽しみになるまで
このシリーズでは、冬の美容の楽しみとしてすっかり定着した「クリスマスコフレ」について、その成り立ちを全3回にわたってたどっていきます。
言葉の意味やヨーロッパの贈り物文化から始まり、日本での広がり、そして今の季節限定コスメまでご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
秋も深まり、空気に冬の気配がまじり始めると、美容の世界ではクリスマスコフレやホリデーコレクションの話題がにぎやかになってきます。
目を引くパッケージに、この季節だけの色や香り。
ふだんは手に入らない特別な組み合わせも並びます。

発売日をチェックしたり予約をしたりと、毎年この時期を心待ちにしている方も多いのでは♪
いまではおなじみのクリスマスコフレですが、そもそも「コフレ」とはどういう意味なのでしょう。
そして、冬の美容イベントとして親しまれるようになったのは、いつ頃からなのでしょうか。
このシリーズでは、言葉の由来からヨーロッパの贈答文化、日本での広がり、そして現在の季節限定コスメまでを、順を追って振り返っていきます。
Contents
「コフレ」はフランス語で小箱・宝石箱

まずは、「コフレ」という言葉の意味から見ていきましょう。
毎年なにげなく耳にしている言葉ですが、その由来まで知っている方は意外と少ないかもしれません。

言葉の成り立ちを知ると、コフレ選びがもっと楽しくなりそうです♪
実はこの言葉、もともとは化粧品とは別のところで使われていたものなのです。
もとは化粧品だけの言葉ではない

「コフレ(coffret)」は、フランス語で小さな箱や収納ケースを表す言葉です。
宝石や装飾品をしまっておく箱などにも使われる言葉で、本来は化粧品に限った呼び名ではありません。
美容の分野では、いくつかの化粧品を箱やポーチにまとめたセット商品のことを、一般に「コフレ」と呼んでいます。

「コフレ」という言葉そのものに、クリスマスの意味があるわけではないんです♪
クリスマスの時期に登場する特別な化粧品のセットが、日本では「クリスマスコフレ」と呼ばれるようになった、というわけですね。
箱を開ける瞬間まで楽しめる贈り物

おもしろいのは、中身の化粧品だけでなく、それを収める箱そのものにも価値が置かれていることです。
美しく飾られた箱のふたを開けると、小さな化粧品がずらりと並んでいる。
いつもなら1つずつ買う化粧品も、特別な箱に収まることで、ひとまとまりの贈り物としての魅力をまとうようになります。

ふたを開けるときのワクワク感も、コフレの楽しみのひとつですね♪
コフレには、化粧品を使う楽しさに加えて、箱を開ける瞬間を味わうという文化もあらわれているのです。
香水や化粧品を贈るヨーロッパの文化

ヨーロッパでは昔から、香水や香りをまとった品々が、贈り物として親しまれてきました。

香りを贈り合うなんて、すてきな習慣ですね♪
ここからは、その背景を少しのぞいてみましょう。
目に見えない香りを、瓶や箱で伝える

香水は、身だしなみを整えるための道具であると同時に、装いや個性、ときには社会的な立場をあらわすものでもありました。
ただ、香りは形として目に見えるものではありません。

だからこそ、香水瓶や化粧箱の美しさが大切にされてきたのかもしれません♪
美しい瓶や装飾をほどこした箱が、商品の魅力を伝える大切な役割を担ってきたのでしょう。
19世紀以降、香水や化粧品づくりと販売が発展していくと、ブランドごとに個性のある容器やパッケージが生み出されるようになります。
クリスマスの贈り物と、化粧品のギフトセット

一方でクリスマスは、家族や親しい人と贈り物を交わす習慣が根づいた季節です。
香水や化粧品は、実用品としてだけでなく、美しさや香りを味わう品として、この贈り物の文化とも結びついていきました。
20世紀に入ると、化粧品ブランドによるギフトセットや、特別なパッケージの商品が広がっていきます。
たとえばエスティ ローダーは、化粧品を組み合わせたギフト企画を長く続けてきたブランドのひとつです。

いま店頭に並ぶ華やかなホリデーコレクションも、こうした流れの先にあるんですね♪
クリスマスコフレは、ある日突然生まれた商品ではありません。
香水や化粧品を贈る文化と、季節ごとの商品企画が重なり合いながら、少しずつ形づくられてきたものなのです。
日本でクリスマスコフレが広がった背景

日本でクリスマスコフレが広く知られるようになった陰には、百貨店の化粧品売場と、美容雑誌の存在がありました。

身近なお店や雑誌が、ブームの入り口になっていたんですね♪
それぞれが果たした役割を、順に見ていきましょう。
百貨店と美容雑誌が果たした役割

百貨店は、海外の高級化粧品ブランドに出会える大切な場所でした。
そこでは商品を買うだけでなく、ブランドの世界観に触れたり、美容部員から説明を聞いたりすることもできます。

カウンターで話を聞きながら選ぶ時間も、特別なひとときですよね♪
一方の美容雑誌は、新商品や季節のメイクを紹介し、読者の関心を高める役割を担ってきました。
年末の限定コレクションが話題に

1990年代から2000年代にかけて、年末に登場する限定コレクションは、美容好きの間で注目を集めるようになります。
- 定番品にはない限定色
- 複数のアイテムを組み合わせた特別なセット
- 華やかなポーチやケース
なかには人気商品を少しずつ試せるセットもあり、使ったことのないブランドを知るきっかけにもなりました。

気になっていたブランドを試すチャンスにもなりますね♪
発売前から商品情報が紹介され、予約開始日や発売日そのものが話題にのぼるようになったのも、この頃の特徴です。
SNSで広がった楽しみ方

インターネットやSNSが身近になったいまでは、各ブランドの発表をいち早く確認できるようになりました。
中身だけでなく、パッケージのデザインや限定色の見比べ、実際に購入した人の感想など、楽しみ方の幅も広がっています。

発表を見比べながら、どれにしようか迷う時間も楽しいものです♪
秋になると次々に届くクリスマスコフレの情報は、いまや冬の訪れを告げる恒例行事のような存在になっています。
クリスマスコフレ・ホリデーコレクション・ウィンターエディションの違い

冬の限定商品には、いくつかの呼び名があります。

似た言葉が多くて、違いがわかりにくいですよね♪
それぞれの一般的な使われ方を、表にまとめてみました。
| 呼び名 | 一般的な意味 |
|---|---|
| クリスマスコフレ | クリスマスの時期に向けて発売される、化粧品のセット |
| ホリデーコレクション | クリスマスから年末にかけてのお祝いシーズンに展開される商品群。セットに限らず、単品の化粧品や香水も含む |
| ウィンターエディション | 冬だけの色や香り、パッケージなどを取り入れた商品につけられる名前 |
ただし、これらは法律などで厳密に分けられた呼び名ではなく、ブランドによって使い方が異なることもあります。
「クリスマス」から「冬」全体へ

興味深いのは、クリスマスというひとつの行事から、冬という季節そのものを楽しむ商品へと、展開が広がっていることです。
クリスマスを思わせる華やかなメイクアップ商品だけでなく、冬の香りを楽しむボディケア用品や、寒い季節に手に取りたくなる保湿アイテムなども登場しています。

寒い日にほっとできるアイテムが増えるのも、うれしいところです♪
季節限定コスメという言葉が指す範囲は、以前に比べてずっと広くなっているのかもしれません。
メイクアップから、香りや暮らしを楽しむコレクションへ

冬の限定品と聞くと、華やかなメイクパレットや口紅、香水などを思い浮かべる方も多いでしょう。
いまでは、ハンドケアやボディケア、ルームフレグランスなど、さまざまなアイテムが季節限定コレクションとして登場しています。

お部屋で楽しむアイテムまで、美容ブランドから登場しているんです♪
美容ブランドが届けようとしているのは、化粧品ひとつひとつの魅力だけではありません。
香りや色を通して、季節の空気感を楽しむことも、そのひとつになっています。
LCN「blush」シリーズ|冬を彩る限定コレクション

ネイルケア・ハンドケアブランドのLCNから登場する「blush(ブラッシュ)」シリーズも、そんな季節限定コレクションのひとつです。
落ち着いたローズカラーを基調にしたパッケージが印象的で、リッチクリームやフットクリームといったケア用品に加え、ルームフレグランスやキャンドルなどもそろっています。
肌のお手入れに使うものと、空間の香りを楽しむもの。
性格の異なるアイテムをひとつの世界観でまとめているところに、いまの季節限定コレクションらしさが感じられます。

ハンドクリームを塗るひとときも、キャンドルの香りに包まれるひとときも、冬の楽しみになりそうです♪
使う場面は違っても、香りやデザインに共通点があることで、コレクションとしてのまとまりが生まれます。
こうした展開を見ていると、美容ブランドが扱う「美しさ」は、肌や爪のお手入れだけにとどまらなくなってきているように感じます。
サロンで取り扱っている商品の一例
LCN blush(ブラッシュ)シリーズ
落ち着いたローズカラーのパッケージが印象的な、冬の限定シリーズです。
リッチクリームやフットクリームなどのケア用品がそろっています。

次回は11月8日に公開します♪
福島市 ネイルケアサロン スプレース

